ここのところ、お花見で綺麗な「赤」を続けて見た。
ので、「赤い」フライと言えばコレ!ということで「レッドクイル」を巻き足した。 上の写真に違和感をおぼえる人もいると思うけれど、ソレ、正解。実は大間違いフライなのであります。 正しい「レッドクイル(Ver.SAWADA)」はこちら。 ダックのウイングの色がナチュラルが正、クラレット(赤)が誤。 ちなみに、一般的に「レッドクイル」と言えば、アート・フリックさんのストークボディのパターン。写真右下の2本。 間違いだと知ってはいるのだけれど、ずーーーーっとコレで巻いている。 以前、よく那珂川に行っていた頃、なんどかこれでいい思いをしたから、という単純な理由からなんだけれど。 ただ、実際のところ、タイイングの面倒さの割に耐久性がなく、また、何よりキャストがしにくいという問題がある。 当時、那珂川ではウエット用の5番で釣り上がって釣り下って来る、という釣り方だったので ゆっくり振っていたのと、40cmクラスがいる場所なのでティペット5Xより下は使わなかったおかげで あまり問題はなかったのだけれど。 それでもある日、間違いに気づいてナチュラルダックで巻いて使ってみたのだけれど、見づらい、壊れる、反応なし ということで結局間違いパターンの方がワタクシにとっての正解パターンとなってしまった。 その後「間違い」はより進行して、もっと視認性のいいオレンジやイエローのパターンまで巻くようになった。 最初の何年かはパラシュートを巻かなかったので、視認性を重視するとウイングかハックルの色で調整するしかなかったし。 パラシュートを巻くようになってからは、というか、他の川で他のフライでいい思いをすることも増えて来ると タイイングの面倒さからあまり巻かなくなったけれど、それでも、BOXには必ず1本か2本は入っていた。 先日、大物に切られた場所、初めてではないからアタリマエなのだけれど、あの日はずっと既視感があって 後で自分の写真を見ながらようやくわかった。あそこの流れ、那珂川にすごく似ているってこと。 そしたら、ある時「レッドクイル」で釣り上がっていて なんの気配もない流れからいきなり巨大なヤマメがフライに飛びかかったシーンが鮮明に思い出されて なんだか今体験したことのように気持ちが昂って目眩がしそうになった。 まだまだ尺物を釣ったことのない頃のことなので、40cmクラスに見えた魚も実際には30cmくらいかもしれないのだけれど とにかくそこそこの深さのある変哲のない瀬からいきなり大きな魚がフライに飛び出るという強烈な体験をさせてくれたフライ。 このフライをあの流れで使いたいなぁ、と思った。 自分で書いておいてなんだが、花見で見た綺麗な赤はきっかけにすぎない、と言えなくもない。 ちなみに、他の川で「レッドクイル」でいい思いをしたことは、ない。
by udonfly
| 2014-04-06 16:57
| タイイング
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